皮膚科の塗り薬の塗り方、ステロイド、保湿剤など
皮膚科で薬が出され、すぐ治らないとお困りの方もいらっしゃると思います。それぞれの薬の塗るタイミングや量についてお話ししましょう
【処方された薬の一般的な話】
薬にもよりますが、原則、処方されたお薬を1日2回(朝晩)塗っていただき、1週間様子を見て、ご判断されるのが良いかと思います。
1-2回塗っただけで治る魔法なような薬はないです。早く治したいというお気持ちもよくわかります。
しかし、皮膚の目に見える症状は、皮膚の中で様々な炎症が起きています。数日かけて、落ち着くため、決まった回数塗っていただき、不安なら再診していただくのが良いと思います。
【ステロイド外用剤の塗り方】
皮膚科では、症状や部位により、強さを合わせてステロイドの薬を処方します。
ステロイドが怖いというイメージのみで、規定量を塗られておらず、症状が悪化した、改善しないという方もいらっしゃいます。
ステロイドの塗る量は『人差し指の、指先から末端の関節部分まで(約2センチぐらい)』で『大人の手のひら2枚分(顔1回分の量)』です。
ステロイドのチューブは5gのものが多いです。そうすると、チューブ1本で顔へ20回塗ると終わる量です。
朝晩薬を塗ると、思った以上に薬の減りが早いはずです。薬がなかなか無くならない方は、1度に塗る量が少ない可能性がありますよ。
【市販の保湿剤の塗り方】
湿度が高いと、汗をかきやすかったり、痒くなることもあります。
汗を掻く時期でも、保湿をすることが大切です。冬は乾燥が辛いので保湿をしていても、この時期はベタベタしてしまうので、保湿をやめている方もいらっしゃいます。
皮膚の症状により、保湿剤も保険適応となる場合があります。保湿のお薬は、軟膏タイプのものから、液体タイプのさらっとしたものまであります。
こまめに肌のケア(保湿)をする方が重要なので、時期にあわせてお薬を処方しています。
この時期は液体タイプが塗りやすいかと思います。毎日、ケアする習慣をつけましょう。