医療ダイエットには、健康保険が適用される診療と、全額自己負担となる自由診療があります。費用や治療内容が大きく異なるため、それぞれの制度について正しく理解しておくことが大切です。

保険診療が適用されるのは、肥満症と診断された場合に限られ、対象となる条件や治療の進め方も医療機関で定められています。一方、自由診療ではGLP-1受容体作動薬や脂肪溶解注射など、美容や体重管理を目的とした治療法が中心です。

保険と自由診療の違いや費用の目安、コストを抑えて無理なく始める方法まで、医療ダイエットを検討する上で知っておきたい情報をわかりやすく解説します。

医療ダイエットは基本的に保険適用外!適用になるには厳しい条件がある

医療ダイエットが保険適用になるのは、健康維持のために減量・治療が必要とされた場合のみです。
医学的に治療の必要がない、健康に影響を与えていない場合は美容目的と判断され、保険適用にはなりません。

世間的に医療ダイエットと聞いて思い浮かべるリベルサスやマンジャロなどのGLP-1受容体作動薬や脂肪溶解注射、脂肪冷却などは美容目的となり、基本的に保険適用外です。

基本的に保険適用外の医療ダイエット
  • GLP-1受容体作動薬(リベルサス・マンジャロなど)
  • 脂肪冷却
  • 脂肪溶解注射
  • ハイフ・EMS
  • 脂肪吸引

健康維持のために減量が必要と診断された場合は保険適用になる可能性があります。
ただし、「肥満症の治療」という位置づけになり、受けられる治療の内容も限られるため、自分の希望する治療を受けられるわけではありません。

保険適用
(肥満外来・ダイエット外来)
保険適用外
(医療ダイエット)
目的健康のための治療が目的美容目的
受診する病院一般のクリニックや病院(内科など)ダイエット専門のクリニックやオンライン診療
内容・食事指導
・運動療法
・薬物療法
・GLP-1
・脂肪冷却などマシン施術
・脂肪溶解注射など
医療ダイエットを保険適用で受けるのは現実的ではない!

医療ダイエットで保険適用されるには条件が厳しく現実的な選択肢ではありません。
注射や薬だけで痩せたい、部分痩せしたいなど自分の希望に合わせた内容の医療ダイエットを受けたい方は基本的に保険適用外となります。

保険適用外の場合、治療方法の選択肢が豊富で自分の理想的な体型や予算に合わせてプランの選択が可能です。
保険適用外でもキャンペーンやプラン内容をしっかりと見極めてクリニックを選べば、費用を抑えて医療ダイエットを受けられます。

医療ダイエットで保険適用される条件とは

医療ダイエットはすべてのケースで保険が適用されるわけではなく、明確な診断基準や治療方針に基づいて行われる必要があります。特に、肥満症と診断された場合に限り、保険診療の対象となります。

対象となる条件や治療の流れを理解しておくことで、費用負担を抑えつつ適切な治療につなげることができます。

保険適用の対象は肥満症などの病的肥満

医療ダイエットで公的保険が適用される条件

医療ダイエットに保険を適用するには、医師による肥満症という診断が必要です。肥満症とは、体重の増加が健康に影響を及ぼす状態を指し、単に太っているだけではなく、生活習慣病などのリスクを伴うケースが該当します。

保険適用でダイエットを受ける条件
  • 高度肥満(BMI35以上)に該当する場合
  • BMI25以上かつ肥満に関連する特定の疾患があり、医師から減量が必要と判断された場合

上記2つのどちらかに該当すれば、保険適用で医療ダイエットの治療が受けられる可能性があります。

具体的には、BMIが基準値以上であり、かつ糖尿病や高血圧などの健康リスクが確認された場合に、病的な肥満と判断されます。美容や体型維持を目的としたダイエットでは、保険適用の対象外となる点に注意が必要です。

保険診療を希望する場合は、まず医療機関で問診や血液検査などを受け、正式な診断を得ることが前提となります。

保険適用になる具体的な条件(BMI・合併症など)

肥満症の診断には、BMIや合併症の有無が大きな判断材料になります。特にBMIが25以上で、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を1つ以上抱えている場合、保険診療の対象となることがあります。

保険適用の可否に関わる主な条件
評価項目保険適用の基準
BMI25以上(BMI30以上で対象になりやすい)
生活習慣病糖尿病、高血圧、脂質異常症などいずれかを合併
年齢原則20歳以上(若年層は医師の判断で慎重に対応)
目的健康維持や改善が目的であること(美容目的は不可)
BMI(体格指数)の計算方法
  • 計算式:体重(kg)÷(身長m × 身長m)
  • 例:身長160cm・体重65kg → 65 ÷(1.6×1.6)= 約25.4
  • 一般的な肥満判定の基準:BMI25以上

何キロ以上であれば保険適用になるという基準ではなく、身長と体重の比率(BMI)や疾患の有無で保険適用になるか否かが判断されます。

BMIが25を超えていても、明確な健康リスクが認められない場合は保険が適用されないこともあります。
単なる見た目の改善ではなく、生活習慣病の予防や改善を目的とした減量であるかが重要な判断基準となります。

適用1:高度肥満(BMI35以上)に該当する場合

BMI35以上は高度肥満に該当し、減量が必要とされることが多いため、保険適用になる可能性が高いです。

適用2:BMI25以上かつ肥満に関連特定の疾患があり、医師から減量が必要と判断された場合

BMIが25以上であり、加えて肥満症の合併症が1つ以上ある人は保険適用になる可能性が高いです。

  • 2型糖尿病・耐糖能障害
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 脂肪肝
  • 高尿酸血症・痛風
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  • 月経異常
  • 運動器疾患
  • 肥満関連腎臓病
単に肥満(BMI25以上)だけでは保険適用にはならない

保険適用で医療ダイエットを受ける条件として、ただ太っている肥満の状態(BMI25以上)だけでは対象にはなりません。
肥満症に関する合併症があり、健康維持のために減量が必要と医師が判断した場合に保険適用になります。

肥満と肥満症の具体的な違い
・肥満・・・BMI25以上・健康への被害が必ずあるわけではない状態。
・肥満症・・・BMI25以上・肥満に関連する健康被害がある状態で、かつ医学的に減量の必要がある状態。内臓脂肪が蓄積しており、男性で85cm以上、女性で90cm以上の腹囲がある場合。

保険適用時の医療ダイエットの内容と流れ

保険適用時の医療ダイエットの流れ

保険診療として医療ダイエットを受ける場合は、単発の治療ではなく、生活習慣全体の見直しを含む長期的なプランが基本となります。

具体的には、食事指導・運動指導・行動療法などを含む3~6ヶ月以上の生活指導が実施され、その経過が記録されている必要があります。必要に応じて肥満治療薬(例:漢方薬〈防風通聖散など〉)が処方される場合もあります。

治療期間中には、血糖値や血圧、体重などの数値を定期的に測定し、医師が経過を評価します。継続的に通院しながら、医師と二人三脚で減量に取り組む点が、自由診療との大きな違いです。

肥満外来は食事・運動・生活習慣の改善からスタート

肥満外来での基本的な流れは、①診断、②生活習慣の改善(食事・運動・行動療法)、③薬物療法、④継続フォローという段階的なプロセスです。
すぐに薬物療法から開始するのではなく、まずは3~6ヶ月の生活指導での減量を試み、必要時に薬の投与が検討されます。

肥満外来での一般的な流れ

保険適用で医療ダイエットを受ける場合、おおむね次のステップで進みます。

  • 初診:肥満症の判定(身長・体重・BMI、採血、腹部エコーなど)/既往歴・生活習慣の聴取
  • 方針決定:検査結果を踏まえた目標設定(体重・血圧・血糖などの指標と達成期限)
  • 3~6ヶ月:食事(カロリー・栄養バランスの調整)/運動(有酸素運動の目安時間〈例:20~30分〉など)/行動療法(食事・活動・睡眠の記録等)
  • 経過観察:月1回程度の外来で測定と記録を確認し、必要に応じて生活指導を調整
  • 薬物療法の検討:生活指導のみで十分な効果が得られない場合に、医師が適応を判断して薬を追加
「すぐに痩せる薬」から始まるわけではない

保険適用の医療ダイエットは、GLP-1製剤などをいきなり使用して短期で体重を落とす治療ではありません。段階を踏み、生活指導を優先し、それでも改善が不十分なときに初めて薬物療法が検討されます。

また、保険適用の範囲であっても、治療内容によっては自費となる場合があります。保険適用外の検査・治療、薬の処方、サプリメント購入などは別途費用が発生することがあります。

保険適用の医療ダイエットを受ける診療科と探し方

保険適用で医療ダイエットを受けられるのは、主に内科・消化器内科・糖尿病内科などを有するクリニック、総合病院、大学病院です。必要に応じて栄養指導室や運動療法士のサポートが併走します。

近隣の医療機関を探す際は、「地名+肥満外来」「地名+糖尿病内科」などで検索し、各医療機関の公式サイトで肥満症外来・生活習慣病外来の有無、管理栄養士による指導体制、通院頻度などを確認しましょう。

オンライン診療については、原則として初診や定期的な評価に対面診察・検査が必要となるため、オンラインのみで保険適用の治療を完結させることはできません。継続治療の一部にオンラインが併用されるケースもありますが、詳細は各医療機関の運用に従います。

保険診療と自由診療それぞれの医療ダイエットメニューの具体的な違い

医療ダイエットには、大きく分けて保険診療と自由診療の2種類があります。対象となる目的や治療内容、費用の負担が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

保険診療では健康改善を目的とした治療が中心で、自由診療では美容や体型改善を重視した痩身施術が選ばれます。

保険診療で受けられる医療ダイエットの具体的なメニュー

保険が適用される医療ダイエットの種類

保険診療の医療ダイエットは、肥満症と診断された人を対象に、生活習慣病の予防や改善を目的として行われます。治療内容は食事・運動・行動療法が基本で、医師・管理栄養士・保健師などの専門職が連携し、継続的にサポートします。

保険診療で行われる主な治療内容

保険診療で行われる医療ダイエットは、食事療法・運動療法・薬物療法の主に3つに限られます。
希望するメニューやすべての治療が保険適用で受けられるわけではありません。

治療法特徴向いている人
食事指導摂取カロリー・栄養バランスの調整食生活を根本から改善したい人
運動療法有酸素運動や筋トレによる脂肪燃焼と代謝向上継続的に体力づくりをしたい人
行動療法生活習慣の見直しとダイエット継続支援モチベーション維持が苦手な人
薬物療法肥満に伴う合併症(高血圧・糖尿病など)の治療補助内科的治療が必要な人

肥満症の治療は医療機関で計画的に進められ、治療経過や成果が記録されます。保険診療は、医師の指導のもとで生活全体を見直し、健康状態を長期的に改善していく治療スタイルが特徴です。

食事指導

医療機関での食事指導は、自身にあったカロリーの設定や栄養バランス、食事の内容の指導に加え、食事の時間帯や食事方法の提案が栄養士によって行われます。

無理な食事制限で栄養不足や栄養が偏ってしまうことを防ぎ、自身に合う食事内容のアドバイスをしてもらえます。

単に減量する目的ではなく、健康な状態をキープできるような食事療法を身につけることが可能です。

運動療法

医療機関での運動指導は、健康状態や生活習慣に合わせて、無理なく継続できる運動週間を身につけられるように行われます。

内容としては有酸素運動が基本で、ジョギングやウォーキングのほか筋力トレーニング やストレッチの方法を提案してもらえます。

ダイエット開始後は、1回20~30分程度の有酸素運動を週に3~5回行うことが目安とされています。

運動療法の目安と目的
  • 有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・水泳)20~30分×週3~5回 ・・・脂肪燃焼
  • 筋力トレーニング(スクワット・腕立て伏せなど)週2~3回 ・・・基礎代謝の向上
  • ストレッチ・・・怪我の予防
薬物療法

食事療法や運動療法を6ヶ月続けても、医療ダイエットの効果が不十分な場合は、薬物療法が追加されます。

保険適用で処方を受けられる薬
  • サノレックス(食欲抑制剤)・・・中枢神経に作用して食欲を調整する
  • ウゴービ(GLP-1受容体作動薬)・・・食欲抑制効果と満腹感を感じやすくする、血糖値のコントロール
  • ゼップバウンド(GLP-1受容体作動薬)・・・食欲抑制効果と満腹感を感じやすくする、血糖値のコントロール
  • 防風通聖散・防已黄耆湯・大柴胡湯(漢方薬)・・・体質改善
話題のGLP-1は肥満の場合保険適用にならない薬剤が多い

近年話題のGLP-1受容体作動薬のリベルサスやマンジャロは、糖尿病では保険適用になりますが、肥満症では保険適用外です。

肥満症で保険適用になるGLP-1受容体作動薬は、ウゴービ、セップバウンドのみとなります。
2種類のGLP-1受容体作動薬も保険適用で処方を受けるためには、BMIや疾患の有無など厳しい適応条件が定められています。

自由診療で受けられる医療ダイエットの具体的なメニュー

保険適用外の医療ダイエットの種類

自由診療では、美容や体型改善を目的とした痩身治療が中心となり、希望や体質に合わせて幅広い選択肢から治療法を選べるのが特徴です。食欲抑制・脂肪燃焼・部分痩せなどを目的とした治療が多く、効果や即効性を重視する人に向いています。

GLP-1受容体作動薬(ダイエット薬)

GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制と血糖コントロールの効果がある薬で、もともとは糖尿病治療薬として開発されました。
自由診療ではダイエット目的で広く利用されており、飲み薬(リベルサス)や週1回の注射薬(マンジャロ・オゼンピック)といった形で選択肢があります。

GLP-1ダイエットの特徴は、オンライン診療で手軽に処方が受けられる点と、個人輸入に比べ安全で費用も抑えやすい点です。GLP-1系は医師の診察・指導を受けながら続けられるため、継続性も高く、ダイエット目的で利用する自由診療の中でも人気が高い方法です。

自由診療で処方を受けられるGLP-1薬の例
  • リベルサス:1日1回の経口薬
  • オゼンピック:週1回の注射薬
  • マンジャロ:週1回の注射薬

手軽さや安全性、コスト面から見てもGLP-1は選ばれやすい治療法です。さらに詳しい解説、薬の種類の選び方はGLP-1ダイエットの詳細記事をご覧ください。

機械施術・注射による医療ダイエット

機械施術や注射による医療ダイエットは、脂肪や筋肉に直接アプローチして部分痩せや引き締めを目指す方法です。
自由診療では美容クリニックを中心に広く行われており、機械系の施術(医療ハイフ・脂肪冷却・EMS)や注射系の施術(脂肪溶解注射など)といった選択肢があります。

特徴は、部分的なサイズダウンや短期間での変化を狙える点と、生活習慣の改善を伴わずに見た目の変化を実感しやすい点です。ダウンタイムや施術回数などに個人差はあるものの、自由診療ならではの幅広いメニューとして人気があります。

分類特徴施術・薬剤例
機械施術専用機器を使って脂肪や筋肉にアプローチし、部分痩せや代謝改善を狙う医療ハイフ、脂肪冷却(クールスカルプティング)、EMS・高周波治療など
脂肪溶解注射薬剤を注入して脂肪細胞を分解・排出し、部分的な引き締めに有効BNLSアルティメット、カベリン、メソセラピーなど

機械や注射を用いた施術は保険適用外で高額になりやすい一方、部分痩せや即効性を求める方に選ばれています。施術ごとに期待できる効果の違い、向いている人向いていない人は医療ダイエットの詳細記事で解説しています。

漢方薬処方

体質改善を目的に、むくみ・便秘・冷えに対応する漢方薬が処方されることもあります。副作用が少なく、内側から体質改善を進めたい人に適しています。

自由診療は費用が全額自己負担となるものの、短期間で結果を求めたい場合や、自由に治療法を選びたい場合に適しています。オンライン診療などの選択肢も増えており、治療の柔軟性が高い点も魅力です。

通院頻度や通う期間にも違いがある

保険適用の有無で医療ダイエットの手間を比較

医療ダイエットを始める際は、料金だけでなく、通院の頻度や治療期間による負担も考慮する必要があります。

保険診療と自由診療の通院頻度・期間の比較
項目保険診療自由診療
通院頻度・期間月1~2回の通院を半年~1年ほど継続週1回ペースの通院や短期集中プランなど
メリット
  • 生活習慣の改善と並行して進めるため無理なく取り組める
  • 費用は自己負担3割で抑えられる
  • 早期に結果を出したい人に向く
  • 1回で完結する施術もあり、自由に選択できる
デメリット
  • 効果の実感までに時間がかかる
  • 治療内容が限られる
  • 通院回数が増えるほど費用・負担も大きい
  • 多くは継続・併用が前提で総額が高額になりやすい

治療の総費用を正しく見積もるためにも、「何回受けるか」「どのくらいの期間継続するか」まで考えたうえで、費用対効果のバランスを見極めることが大切です。

自由診療の医療ダイエットがおすすめの方・対象になる方

保険診療と自由診療それぞれの医療ダイエットの治療内容の違いを踏まえた結果、自由診療の医療ダイエットがおすすめなのは以下に該当する方です。

  • 肥満症に該当しない方
  • 自身で食事のコントロールや運動をするのが苦手な方
  • 痩せたい部位がピンポイントである方
  • 短期間で効率的に理想の体型に近づけたい方

BMIや疾患といった条件のほか、「どんな方法でもいいからとりあえず痩せたい」ではなく、自分の理想とする方法を自由に決めて、ストレスなく痩せたい方は自由診療が適しています。

医療ダイエットの費用を保険診療と自由診療で比較

医療ダイエットにかかる費用は、診療の種類によって大きく異なります。保険診療では公的保険が適用されるため自己負担を抑えられますが、自由診療は全額自己負担となる分、選べる治療の幅が広くなります。

費用の目安とあわせて、通院頻度や治療期間の違いにも着目しながら、自分に合った選択肢を見極めることが大切です。

保険診療と自由診療の費用目安の比較
項目保険診療自由診療
月額目安3,000〜10,000円前後10,000〜50,000円以上
内容の特徴生活習慣病改善を目的とした指導中心。GLP-1薬や機器施術など多様な治療法を選択可能。

保険適用時の自己負担額の費用目安

保険診療では、医療費の自己負担割合が原則3割に抑えられるため、経済的負担が比較的小さく済みます。治療内容は主に食事指導や運動療法、必要に応じた薬物療法が中心で、1ヶ月あたり3,000〜10,000円程度に収まるケースが一般的です。

保険診療における主な費用項目と目安
項目3割負担時の費用目安
初診+血液検査2,000〜3,000円
栄養指導・運動指導1,000〜2,000円/回
保険適用薬(必要な場合)1,500〜3,000円/月

診察頻度や治療内容によって費用には差がありますが、継続的な治療でも月1万円以内に収まるケースが多く、長期的な治療を考えている人にとって安心感があります。

自由診療時の費用相場と注意点

自由診療では、治療方法や施術内容によって費用に大きな幅があります。GLP-1薬や脂肪冷却、EMSなどの施術は比較的高額になることが多く、月1万円台から数十万円まで価格差があります。

GLP-1薬(リベルサス・マンジャロなど)の場合、月2〜4万円が一般的な相場です。脂肪冷却や高周波治療は1回あたり2〜5万円、脂肪吸引になると数十万円に及ぶこともあります。

自由診療における代表的な治療費用目安
治療法費用目安(1回または月額)
GLP-1内服薬(リベルサス等)10,000〜30,000円/月
脂肪冷却30,000〜50,000円/部位
EMS・高周波治療30,000〜50,000円/回
脂肪溶解注射4,400円(1ccあたり)

自由診療では、クリニックによって料金設定や提供プランが大きく異なるため、施術内容や効果の持続性も含めて比較検討することが重要です。

自由診療の医療ダイエットでも費用を抑えて減量に成功するコツ

自由診療は保険が使えない分、費用が高くなりやすいという印象があります。しかし近年では、オンライン診療や薬のみの処方、定額プランの導入などにより、費用負担を抑えながら始めやすい環境が整っています。

治療内容や通院方法を工夫することで、無理のない範囲で医療ダイエットを継続することが可能です。

自由診療の医療ダイエットはクリニックによってメニューや費用に違いがある

費用を抑えて自由診療の医療ダイエットを受けるコツ

クリニックによって取り扱っている薬剤やマシンなど施術内容や価格帯に違いがあるので、費用を抑えて自分にあった医療ダイエットメニューを受けるためには、クリニック選びが大きなカギとなるのです。

医療ダイエットを受けられるクリニックは大きく分けて、オンライン型と来院型に分けられます

オンライン型と来院型の医療ダイエットの違い
オンライン型GLP-1受容体作動薬など体重減少を促す薬の処方。
来院型脂肪溶解注射や脂肪冷却など部分痩せの施術とダイエット薬の処方。

オンライン型と来院型を選ぶポイントは、どのようなメニューで医療ダイエットを進めたいかです。

費用を抑えて体重減少に集中したい人はオンライン診療でGLP-1などのダイエット薬を処方してもらう方法が向いています。
体重減少に加えてお腹・太もも・二の腕など部分痩せにもアプローチしたい人は来院型でのカウンセリングがおすすめです。

どちらを選ぶにしても無料カウンセリングを通じて、自分の体質や生活スタイルに合ったプランを提案してもらえます。「薬中心で費用を抑える」か「施術を組み合わせて効率を上げる」かをイメージしながら、まずは自分に合う診療形態のカウンセリングを受けてみましょう。

オンライン診療なら定期便プランでGLP-1を安く継続できる

オンライン診療を利用すれば、GLP-1を含むダイエット薬を手軽かつ安価に続けられます。

初診料や交通費が不要になり、通院にかかる時間やコストを抑えられるため、日常生活に無理なく取り入れられるのが特徴です。
オンライン専用クリニックの定期プランでは月1〜2万円程度から始められるケースもあり、処方薬は自宅に配送されます。遠方に住んでいる人や多忙で通院が難しい人でも継続しやすい環境が整っています。

費用と利便性を両立できることから、忙しくて通院の時間がとれない人、コストを抑えてGLP-1を始めたい人にはオンライン診療によるGLP-1ダイエットが特におすすめです。

来院型なら自分に合ったオーダーメイドプランを提案してもらえる

来院型の医療ダイエットでは、無料カウンセリングを通じて自分に合ったプランを提案してもらえます。

多くのクリニックが初回カウンセリングを無料で実施しており、体調や目標に合わせて治療内容や費用を具体的に確認できます。診察前に条件を整理できるため、不要な施術や予算オーバーのリスクを避けやすいのもメリットです。
症例実績や口コミが豊富なクリニックを選べば、無理な勧誘を避けながら安心して相談できます。「まずは話を聞いてみる」程度の気持ちでも十分に価値があり、情報収集の第一歩になります。

納得してから治療を始めることで費用の無駄を抑えられるだけでなく、継続率や満足度の向上にもつながります。専門家の意見を踏まえて安心感を重視したい人や、複数の選択肢を比較検討したい人には来院型の医療ダイエットがおすすめです。

費用を抑えて医療ダイエットをするなら自由診療を賢く選ぶほうが現実的

医療ダイエットは「肥満症と診断された場合のみ保険が適用」されますが、その条件は厳しく、多くの人にとっては現実的な選択肢ではありません。
リベルサスやマンジャロ、脂肪溶解注射など一般的にイメージされる治療は、基本的に保険が効かず自由診療となります。

ただし、自由診療だからといって必ずしも高額になるわけではありません。オンライン診療や定期便プランを活用すれば、月1〜2万円台から始められるケースもあり、来院型でもキャンペーンやプラン内容を比較すれば無理のない範囲で続けられます。

費用を抑えながら医療ダイエットを成功させるには、ダイエットの目的が減量なのか部分痩せなのか、また、月にいくらまでかけられるのかを決めたうえで、自分に合ったクリニックやプランを選ぶことが重要です。
保険に頼ろうとするよりも、自由診療で適切な方法を見極める方が、効率的かつ現実的に理想の体型に近づく一歩になります。

初めて医療ダイエットを検討している人向けに、オンライン型と来院型、それぞれのおすすめクリニックを厳選し、施術プラン・料金の詳細をあわせて解説しています。